著者の中尊寺ゆつこさんは「オヤジギャル」という流行語を生んだ漫画家で、
それはそれはアクティブな方で、いきなり飼い犬を連れてNYに住んでしまったり
仕事と同じくらい遊びも派手にして、ずいぶんと破天荒な人生だったようです。

海外留学の経験がない中尊寺さんですが英語の腕前はすばらしく、
外務省派遣講師としてジョージア州立大学にて英語で講演をするという、
自身の英語力を遺憾なく発揮されています。

そこで気になる中尊寺さんの英語学習法ですが...
なんともシンプル。極めてオーソドックス。
ただただひたすら基本文法と語彙を根気よく習得することが結局一番の近道だ、
ということを身を持って実践されています。

自分に合った英語本をまるごと覚えて、全部声に出して言う。
他のことは考えずただただひたすら機械的に・・・
実践はこのあとでも十分だと著者は話しています。

※ちなみにその本とは、
”必ずものになる話すための英文法”（市橋敬三著、研究者刊）
初級パート1から中級パート2のシリーズ最後まで全4冊を完璧に覚えたそう。すごい！

すっかり中尊寺さんの行動力と根気強さに惹かれ、
読み進んだ本の解説ページでこの本が遺作になってしまったと知った。
男の子と女の子のお子さんにも恵まれ、まだまだこれからという42歳で亡くなった。
なんとも煮え切らない気持ちで、正直読み終えたその日は落ち込みました...
今後、ますますのご活躍が期待されたというのに、
それが癌によって閉ざされたのかと思うと残念で仕方ありません。

今、したいと思ったことは行動に起こさないと絶対に後悔するんだ。と、そう心に決めて
私もくじけずに挑戦していきます！